2007年4月現在、ETCシステムを利用した割引は「早朝・夜間割引」「深夜割引」「通勤割引」「マイレージサービス」と大きく三つに分けることができます。
「早朝・夜間割引」は読んで字のごとく、夜間から早朝にかけて走行した場合に割り引きが適用されます。
簡単に言うと、夜の22時から朝の6時までの時間に高速道路を走行していた場合に最大50%の割引が受けられます。
ただし、この制度には制約があり、東京・大阪の大都市近郊100km圏内とされています。
1泊ぐらいの旅行などの利用に適しています。
「深夜割引」は「深夜・早朝割引」とは少し違い、走る距離に関わらず、深夜0時から早朝4時までの間、走行しているだけで最大30%の割引が受けられます。長距離を走るロングドライブに適しています。 >>もっと詳しく見る
「通勤割引」は朝と夕方の2回チャンスがあります。朝は6時〜9時、夕方は17時〜20時の間にETCを使って料金所を通過していれば最大50%の割引が受けられます。ただしこのサービスも100km以内と制限があり、なおかつ朝、夕それぞれ1回ずつの適用になります。
いままでの2つのサービスは夜中や早朝などの運転のつらい時間帯ですが、この「通勤割引」は少し混雑の予想される時間帯とはいえもっとも使いやすいサービスといえるかもしれません。
「マイレージサービス」は航空会社のマイレージと同様、走った距離だけポイントが加算され、高速の請求料金から還元されるサービスです。交換レートは通行料50円で1ポイントがつきます。還元額は貯めれば貯めるほど大きくなります。
例えば、100ポイントでは200円ですが、10倍の1000ポイント貯めるとなんと8,000円分が還元額になります。
ただしこれはETCをつければ自動的につくサービスではなく、事前にインターネットか郵便で申込が必要です。
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■ マイレージとオリジナルポイントが同時につくNEXCOカード |
ETCを利用するには「ETCカード」が必要となりますが、その中でも高速道路を運営するNEXCOカードは利用価値の高いカードです。
通常、ETCカードを利用して高速道路を利用すると「マイレージポイント」がつきます。通常の走行なら100円で2ポイントが相場です。マイレージポイントは貯まると高速代に還元できる制度です。 詳細 ⇒ マイレージを使いこなす!
これとは別にNEXCO各社のだしているオリジナルポイントが同時につくカードがあります。
これらのオリジナルポイントはマイレージポイントと同様、高速道路の利用に還元できます。
つまり、これらのオリジナルカードは、高速道路を利用して100円につき2ポイントのマイレージがつき、同時にオリジナルポイントも同時につくので、合計100円につき2倍の4ポイントがつくことになります。
高速道路でETCを使うのなら、これらのカードを利用するとさらに還元される金額が大きくなります。
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■ 各ETC割引の詳細 |
ETCでの割り引きがだいたいわかったら、場面にあわせてサービスを使い分けましょう。
例えば東京や大阪から地元の九州の熊本に帰る場面などでは、長距離ドライブでの割引率の高い「深夜割引」を利用したほうがいいと思います。
この場面では走行距離が軽く100kmを越えてしまいますので「通勤割引」や「深夜・早朝割引」が適用されないからです。
下記に目的別の一覧表を作ってみました。ご参考にどうぞ。
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深夜割引 |
深夜・早朝割引 |
通勤割引 |
マイレージサービス |
故郷に里帰りなどの100kmを越える
ロングドライブ |
◎ |
×適用外 |
×適用外 |
いつでも適用 |
100kmを越えない日帰りのレジャーや
近郊への旅行、通勤、買い物など |
△ |
◎ |
◎ |
いつでも適用 |
深夜のドライブで事故が心配 |
× |
△ |
◎ |
いつでも適用 |
ただし、すべての割引に共通する注意点は「すべての有料道路での適用があるわけではない!」ということです。
ETCシステムはまだまだ日本のすべての有料道路で整備されているわけではありません。また、道路公団の民営、分割化により、管轄する管理会社で割引の設定がまちまちになり、複雑化しています。
ですから、実際にETCによるサービスを受ける場合、インターネットなどで事前にどの割引が受けられるのか確認してください。
以下のサイトは高速道路に公式サイトです。ここでくわしく確認してから実用したほうが確実です。
「割引されると思っていたのに、ぜんぜん違う」と誤解をしないためにも大事なことです。
カンタンETC時間帯割引ナビ http://www.w-nexco.co.jp/etc_navi/
ドラぷら http://www.driveplaza.com
ドライブプラザサーチボックス
料金検索のサーチボックスで高速道路を利用する前に料金を確認し、最も安い時間帯を利用するのが、とっても近道です。
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